確定申告をすると、昨年分の所得に応じて国税である所得税を納付することになる。
その6種類の納税方法のメリット・デメリットについて、メモを記載。
(ここでは所得税のみ言及し、消費税・住民税などについては記載しない)
目次
1.「振替納税制度」で支払う
1つ目は、「振替納税制度」で支払う方法。銀行等からの自動引き落とし。
結論、これが一番オススメだし、自分もこれを選択した。
「振替納税制度」を申請する方法は2つ。税務署で「預貯金口座振替依頼書」のハガキをもらい、記載して税務署に郵送で送付する方法。
もしくは、国税庁のサイトから「預貯金口座振替依頼書兼納付書送付依頼書」をダウンロードし、記載の上、税務署または金融機関へ提出。
【メリット】
・本来「3月15日まで」に納めるべきところ、実際の引き落とし日は「4月22日」(2019年の場合)となるので、支払いまでに1か月程度余裕が持てる。
・一度指定してしまえば毎年自動的に引き落としされる。払い忘れがない。安全で確実。
・納税のために平日日中に、税務署や金融機関等に出向く必要がない。
【デメリット】
・コンビニ払いのnanaco払いなどで実質0.5%や1.0%などの還元を得るなど、オトク感はない(納付額が30万円以下の場合のみ、コンビニ払い可能)
・残高不足などの理由により、預貯金口座から引き落としができないと、所得税は3月16日から延滞税が発生してしまう。
【注意点】
・初回の「預貯金口座振替依頼書」は、3月15日までに税務署に届いている必要がある。余裕を持って郵送しておくこと。
2.税務署や金融機関で直接支払う
2つ目は、「税務署や金融機関で直接支払う」方法。
用紙の入手方法は、確定申告時等に税務署で用紙をもらうか、各金融機関でももらえる。
必要事項を記載して、税務署または金融機関で直接支払う。
【メリット】
・納税後、「確実な領収書」がもらえること。(複写式になっているので、納税後の証拠資料性はバツグン)
【デメリット】
・都度、税務署や金融機関が開いている曜日・時間帯に出向かなければならない。
・税務署でもらった用紙の場合、手書きで「本税」の欄を記入する必要があるが、書き損じすると再度用紙を貰い直しにいかなければならない。あまりオススメできない。
3.クレジットカードで支払う
3つ目は、「クレジットカード」で支払う方法。
国税庁の「国税クレジットカードお支払いサイト」から納税できる。
【メリット】
・クレジットカードの当たり前の話として、実質的な支払い日を1か月~2か月程度遅らせることができる。
【デメリット】
・領収書が発行されない。領収書が必要な場合は「2.税務署や金融機関で直接支払う」が必要。しかもクレジットカード納付後、3週間程度しないと領収書が発行できない。
・納税なので、クレジットカードのポイントはつかない。ノーメリット。(ポイントが付くクレジットカードがあったらむしろ教えてください…)
・むしろ、納付税額に応じた決済手数料がかかる。しかも納付額が多くなるほど、手数料が上がる。(最初の1万円までは76円(消費税別)、以後1万円を超えるごとに76円(消費税別)が加算)※これではクレジットカード納付はまだまだ流行らないでしょうね…
4.コンビニで支払う
4つ目は、コンビニで支払う方法。
固定資産税、自動車税などでおなじみ、コンビニ支払い専用用紙で支払う方法。
所得税の納税額が30万円以下の場合のみ、利用可能。
【メリット】
・税金の支払いが可能なnanacoを利用して支払うことで、納税なのに0.5~1.0%の還元を得ることができる。(ただしnanacoの一度の支払いは5万円までなので、支払い用紙を5万円以下ごとに分割してもらう必要がある。税務署が対応してくれるかは税務署次第?)
【デメリット】
・コンビニ払い専用用紙は、「平日のみ税務署」でしか発行してもらえない。(確定申告の日曜開催日などは、システムが停まっていて発行してもらえない)
5.金融機関のATMや、インターネットバンキングで支払う(ペイジー)
5つ目は、金融機関のATMや、インターネットバンキングで「ペイジー」で支払う方法。
【メリット】
・対応している金融機関やインターネットバンキングであれば、現金を持ち歩くことなく、納税可能。
・インターネットバンキングに対応していれば、平日日中に金融機関に出向く必要がない。
【デメリット】
・あらかじめ、e-Taxにて「開始届出書」を提出しておかないと利用できない。
6.e-Taxで直接支払う
6つ目は、e-Taxで直接支払う方法。実質的には「口座引き落とし」。
【メリット】
・e-Taxでの確定申告後、そのまま必要情報入力にて「口座引き落とし」で納税できる。
【デメリット】
・e-Taxの利用環境がない場合は、税務署や金融機関での支払いとなる。